翠月の零れる呟き

日常の呟き

『心の色と注がれる色が混ざった時』




無色透明な水

色の無いグラスに注げば

透明なままだけど


色の付いたグラスに注げば

その色に染まる


心も同じだね


心の色と注がれる色

混ざった時に美しい色に染まると


嬉しいよね

『次の季節の雨が来る前に』



春霞み

重たい花曇り


あれも無い

これも無い


忙しく通り過ぎる

たくさんの脚


踏まれて傷付いても

細い指で探し続けてる


何を落としたの?

何処に落としたの?


解らない

判らない

わからない


何にも

何処にも

見当たらない


時と雲が流れてく


花時雨

花時の雨


春時雨

春驟雨


いろんな雨が

何もかも洗い流してく


見当たらない

見付からない

見出だせない


次の季節の雨が来る前に

水溜まりが溢れる前に


その瞳に何か

耀きますように

『自分が信じてる方向を見て進めばいいよ』



理不尽な仕打ちをする人

悪質な意地悪をする人


大人になり損ねた人は

たくさんいる


そういう人に

傷付いて欲しくない


そういう人に

夢を汚されて欲しくない


自信がなくて幸せじゃない人は

他人も同じ不幸にしたいだけ


「君を想って」なんて

平気で嘯いて陥れようとする


年上だろうが何だろうが

無視していいよ


自分が信じてる方向を見て

進めばいいよ