翠月の零れる呟き

日常の呟き

『夢も希望もなくていい』



黒い雲が

のしかかる


気持ちも身体も何もかも

重たくて動けやしない


エサを吊るしても

希望を撒いても


1ミリも動けない


空から雨が降るように

心から涙が零れたら


少しは軽くなるのかも



雲を食べて

夢を食べて


進めた『あの頃』

思い出せない


遠く後ろの方に

小さく見える


『あの頃』

という名の自分



あやふやな記憶と

揺れ動くあさはかな夢



何処かに落としたみたい



振り向いて

顎をあげて遠く先を見つめる


いつかまた新しい夢

見逃さず拾えるように


ゆっくりでも

歩いてみようか


息が切れて

疲れてしまったら


好きなだけ

休めばいいか


「弱い」「強い」


そんなこと

どうでもいいから


『あの頃』でない

『今の自分』に合うスピードで


あちこち寄り道しながら

のんびり歩いてみよう




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挫けてもいい

落ち込んでもいい

泣いてもいい

怒ってもいい


とりあえず

生きてるだけで丸儲け


そんな気持ちを

心の隅っこにしのばせて


雨の日々を過ごしましょう

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