翠月の零れる呟き

日常の呟き

『夜空と心』




星が恋しくて

宇宙の碧が恋しくて


湿って暑い部屋から

抜け出したんだ


裏切られたよ


手が届くほどに

重たく低く覆った雲


この雲の向こう側

無数の星が輝いてる


でも今は


こっち側が苦しすぎて

向こう側のことまで

考えられない


余裕がないの


手探りで一秒一秒

やり過ごしてく毎日


心の軋む音ばかり

そこら中に響いてる


灰色に煙る夜空

たくさんのため息


指先の小さな光

儚く消えた灯火


壊れるよ

壊れたよ


心なんて強いもんだと

叩いて引っ張って

引き摺ってきた


気付かないだけだった

気付けないだけだった


心って壊れやすくて

破れてちぎれて

傷だらけ


あぁ

気付くのが遅すぎた?


あぁ

今更もう手遅れかな?


針と糸で縫い合わせ

テープで貼り付けてみたけど


もう遅いかな?

まだ間に合うかな?


恐る恐る

大切に抱き締めた

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