『奇跡のような日常』
寝ようと思い
ベッドライトを消した
真っ暗な闇の中
目を閉じる
滝のような
土砂降りの音
水の深い深い奥底へ
沈んでいくみたい
深く深く碧の底へ
揺蕩いながら沈んでく
意識も深い深い眠りの底へ
ゆっくりと沈んでく
浮かび上がる所は
新しい朝
浮かび上がりたくない気持ちと
目覚めなきゃ始まらない気持ちと
交錯しながら
いつものように起き上がる
そんな当たり前な毎日は
きっと奇跡みたいに素晴らしい
失った時
人は思い知らされる
当たり前に過ごしてる時は
日常の中に溢れてるのに
あの時が恋しいと
心を絞りながら泣いたりする
奇跡のような日常を
大切にしたい
忘れそうになる度に
何度でも思い出していきたい