翠月の零れる呟き

日常の呟き

『意地悪と意地っ張り』

「好き」


横顔に呟いた



遠くを見てるその瞳

私はここだよ



意地悪と意地っ張り



繋いだ指に力を入れた

ほんの少しだけ



振り返る気配感じながら

目を合わせないよう前を見る



低く静かな笑い声

指を絡めてふざけてる



優しくそのまま抱き寄せられ

あなたの肩に顔を埋める



意地悪と意地っ張り



冷たい空気の中

壊れないよう抱き締め合う



優しくそっと




あなたの声が振動で伝わる

あなたの匂いに包まれて



あなたは

いつも私を溶かしてく




一緒に



一緒に




溶け合いたい・・・








『触れたい』

僕は君のことを

きっと何も知らない



頑なな瞳

仲間が笑ってるなか


佇む君

紛れてるのに混ざらない



何処を見てるの?

何を想ってるの?



僕は君のことを

きっと何も知らない



胸がギュッと痛くなるくらい

君のことが好きなのに



君の閉ざした心に

触れることすらできない

『雪の中、君が好き』

君が好き


冷たい碧から零れる雪が

掌で幻のように溶けてなくなるような

儚い想い


だけど、だから


君が好き



遠くを見つめる静かな瞳

太陽の向こうを見つめてる深い瞳に

この小さな想いは映らない



だけど、だから


君が好き




だけど、だからこそ



君が好き