翠月の零れる呟き

日常の呟き

『そっち側とこっち側』



そっち側とこっち側は違う

当たり前だ


それを理解できなくても

きっと当たり前だ


ただ、違うということを

解ってるかどうかで大きく違う


その線を解ろうともせず踏みつけて

平気で踏み込んでくる


その行為が

深く傷つけたりしてるんだよ


それだけは

解ってて欲しいこと


そこだけは

踏み荒らしてはいけないということ

『思い込みという鍵』



『思い込み』を縛り付けた鍵

何処かに失くしてしまった


鍵をかけることばかりしてたら

がんじがらめで動けなくなった


右足を小さくずらしたら

たくさんの鍵


足を少しでも動かしたら

地面が崩れるかもという思い込み


突然の強い風に揺れてずらしたら

たくさんの鍵が見つかった


足を咄嗟にずらしても

地面は崩れなかった


そして一つずつ

思い込みという鎖の鍵を開けていく


一つ一つ外れていく度に

軽くなっていく心と身体


勇気とか強さとかなんて

要らなかったんだ


ふとした小さなきっかけで

簡単に外せるものなんだね


夏空を見上げて

思いきり背伸びした

片耳で聞く世界



片耳で聞く夕立

カンカンカンと不思議に響く


片耳で聞く雷

頭蓋骨の中で響き渡る


左の耳元ではずっと

ピーピー甲高い音や

グワングワン反響音が

賑やかに鳴り響く


こんな経験初めてだ

いつもと違う日常だ


聞きなれた声も

自分の声さえも


どこか違う世界の音