翠月の零れる呟き

日常の呟き

『冷たい夜空によみがえる』



あの頃の自分

大声で笑って走ってた


あの頃の景色

キラキラ輝いて眩しかった


遠過ぎて

眩し過ぎて


楽しかったことだけが

冷たい夜空によみがえる


花火みたいに

浮かんでは消えていく

『あなた達のお陰で立ち上がって歩き出せます』



痛くて厳しい冬の間

文句も言わず弱音も吐かず


土の中で

その時を待つ


その時が来たら

真っ暗な世界から飛び出す


待ちわびたように

美しく咲き誇るあなた達


踞って泣きたくなった時

いつも足元で励ましてくれる


あなた達の強さと美しさから

いつも勇気を貰います


あなた達のお陰で

立ち上がって歩き出せます


ありがとう・・・

『春は悪戯に冬の後ろへ隠れたりする』



油断したね

春風に心奪われて


浮かれた気持ち

緩やかな服着て出掛けた


北風が冷たくて

薄い服がちぎれそう


強くて冷たい風が

春を何処かへ吹き飛ばした


体温も心も

奪っていくよ


春は悪戯に

冬の後ろへ隠れたりする


戸惑うことが多すぎて

春は少し苦手だ